ハノイ駐在中の私からハノイ駐在が気になるあなたへ
ハノイに駐在をして数年がたちました。
今回は私の知っている範囲でハノイ駐在のことをまとめたいと思います。
対象としている読者さま
この記事の対象は以下のような方を考えております。
- これからハノイ駐在になる方
- これからハノイ駐在になりそうな方
- ハノイの駐在生活はどんな感じか興味のある方
- 海外駐在がどのようなものか興味のある方
前提と注意事項
なぜ、ハノイのみにフォーカスをあてているのか?
ベトナムでもホーチミン、ハノイ、ハイズオン、ハイフォン、ダナン、バクザンなど場所によってぜんぜん違います。
私はハノイ駐在しか経験がないのでハノイ駐在に絞った話になります。
筆者の見解なので相違はあると思います
なるべく言い切った表現をしております。
ただ、それは筆者の見解なのでハノイ駐在ご経験者から「いや、それは違う」などがあると思います。
その場合はコメントでご指摘いただけるとうれしいです。
それでは記事の始まりになります。
ハノイの気候
暑い時期
暑い時期は日差しも強いし外気温もとても暑いです。
40℃を超えるときもあります。
暑い時期は直射日光の中歩くとかなりしんどいです。
日中のバイクも心なしか少なく感じます。
寒い時期
年中暑いと思われるかもしれません。
しかし、ベトナムの北部であるハノイは意外にも寒い時期もあります。
この記事を書き始めたのが2019年10月25日ですが朝から結構肌寒かったです。
12月、1月などは10℃を下回る日もあります。
バイクを乗っている人は風を受けるのでかなり厚着をしている時期もあります。
ただ、日本よりは寒くないのでユニクロのウルトラライトダウンくらいの防寒着があれば大丈夫です。
なお、ハノイにもユニクロがオープンしたのでハノイに駐在した後でも購入可能です。
ハノイのVincom Center Metropolisの中にユニクロが入っています。
ハノイの環境問題
駐在となると年単位でハノイに住むことになります。
ハノイの環境問題は気になりますよね。
ハノイの大気汚染
少し前から空気が悪いと感じていました。
外に出たときに空気を吸ってすぐに鼻と喉に違和感を感じることがありました。
それを裏付けるようについ先日、2019年9月に一時的にではありますがハノイの大気汚染が世界一になりました。
筆者自身も胸の痛みで病院に行ったことがあります。
そこで先生に聞いたのは大気汚染の影響かそういった患者は多いとのことでした。
大気汚染の数値は以下のサイトから確認することができます。
AirVisual – Hanoi
リアルタイム大気汚染指数 – Hanoi
今まではあまり意識していなかったのですが、ついに空気清浄機を購入しました。
ハノイの水道水
ハノイの水道水は飲まない方がいいです。
理由は時々茶色い水が出ることもあるためです。
筆者も以前は沸騰させて飲んでおりましたが最近では浄水器を付けてそれを使うようにしています。
日本に本社のある会社がベトナムでも浄水器の展開をされています。
日本語で対応してくれるので安心です。
仙台テック ラクサット浄水器(ベトナムホームページ・日本語)
http://sendaitech-vietnam.vn/
日本法人ホームページ
https://www.sendaitech.co.jp/lucksatto/
ローカル料理のお店は水道水を使っていると思いますがそこまでは気にしないで割り切ってローカル料理を楽しむようにしています。
ハノイの住まい
駐在員が住んでいるのはサービスアパートメントという形態が多いです。
サービスアパートメントとは契約や建物によって差異はありますがおおよそ以下のイメージです。
- 家具、電化製品、キッチン用具などが一式そろっている。
- 週2~3回の掃除、アイロン、洗濯、食器洗いを実施してくれる。
バスタオルはあったり、なかったりするので要確認です。
高いところは以下のような施設も含まれていたりします。
- レセプション
- ジム、プール
- ショッピングセンター
- 大きいショッピングモールへの送迎バス
価格帯は大体700ドル~3,000ドルです(さらに上もたまに聞きます)。
独身、単身赴任者が1,500ドル前後、家族帯同ですと2,000~3,000ドルも珍しくないです。
周りの話を聞くと会社負担で出してもらっているのが一般的です。
ハノイリビングさんのホームページには賃貸情報のほかにもハノイの生活情報なども載っております。
ハノイの食事
日本食
最近ではハノイにも日本食レストランが増えてきました。
個人的には美味しいと思っております。
しかし、食通の方と話をすると色々足りない部分があるようです。
価格帯はランチであれば2019年10月時点では800円前後からいただけます。
中にはランチで約500円でやっているお店もあります。
日本食レストランが集まっているのは以下の通りに多いです。
- リンラン通り
- ファンケビン通り
- キンマー通り
- ハイバーチュン通り
ベトナム料理
ハノイはベトナムですからベトナム料理屋はたくさんあります。
2019年10月時点ではフォー、コムザン(チャーハンみたいな料理)が150円前後、バインミー(サンドイッチみたいな料理)が 100円前後でいただけます。
日本料理、ベトナム料理以外
日本食以外にも各国のレストランもあります。
中華料理、韓国料理、インド料理、タイ料理、ラオス料理、ロシア料理・・・。
ハノイの飲食チェーン店事情
2019年10月時点でハノイで見られる日本人も知っているであろう飲食チェーン店は以下のようなお店があります。
- 牛角
- 丸亀製麺
- ケンタッキー・フライド・チキン
- ロッテリア
- バーガーキング
- マクドナルド
- スターバックスコーヒー
- ビアードパパシュークリーム
ハノイの娯楽
日本と比べると娯楽が少ないと言われています。
日本にいた頃も特別な趣味があるわけではなかったので個人的には娯楽に関しては不便はしていないです。
強いて言えば日本にいた頃はふらっと都内の大きい本屋に寄って紙の本を買っていたのでそれができないことでしょうか。
日本の本を読むのが好きだとすると日本語の本はほぼ0なので紙の本を読みたい人は辛いかもしれません。
電子書籍がありますが、本によっては電子書籍化されていないものもあります。
新型コロナウイルスでなかなか移動も制限されていますが、ベトナム国内旅行、近隣国への海外旅行が一番好きでした。
ハノイの買物
服など好きな方は選択肢があまりないです。
2020年にユニクロがオープンしたので日本と同じものが手に入ります。
消耗品なども日本で買えるものがハノイで手に入らなかったりします。
日本の商品を販売しているお店がありますが、やはり輸入しているため価格は高くなってしまいます。
ハノイの治安
治安はよいです。
ただし、ここが海外だという意識はないといけないと思っております。
ハノイに来てから日本人が巻き込まれた物騒な事件は聞いたことはありません。
ひったくり、スリ、ぼったくりなどくらいです。
たまに強盗(数名に羽交い絞めにされてサイフを取られた)ということは聞きます。
外務省でベトナムの危険情報などが見ることができます。
外務省海外安全ホームページ|ベトナム
たびレジに登録をするとベトナムの情報がメールで届きます。
外務省海外旅行登録「たびレジ」
2019年10月にはすり、ひったくり情報、不法投棄による水道水汚染の情報がメールで届きました。
休暇の過ごし方
同じ駐在で知り合った方たちの話も含めてこんな感じです。
個人的にはハノイで友達になった方たちと食事、お酒、旅行に行くことが多いです。
ゴルフ
ハノイ駐在になってから始めたという方を良く聞きます。
打ちっぱなしの施設もありますし、最近ではバーチャルゴルフの施設もオープンしました。
ベトナム国内旅行、ベトナム国外旅行
せっかくベトナムにいるので国内旅行、国外旅行に行かれる方も多いです。
ハノイに限りませんが日本から行くより安価に行けるので駐在メリットの1つです。
サークル、飲み会参加
テニスサークル、ランニングサークルなどのスポーツ系、xx年生まれ同年代の集まりなど色々あります。
どのようなサークルがあるのか気になる方はフリーペーパーのWebページをご覧ください。
接待
休みの日に日本から来る人を接待していることがあると話される方もいらっしゃいました。
ハノイの病院
異国の地での健康は気になりますよね。
ハノイには外国人、日本人向けの病院がいくつかあります。
筆者が以前利用したことがあり、日本語対応があった病院は以下の通りです。
ハノイ三国歯科以外は海外旅行保険を使ったキャッシュレス会計ができました。
歯は海外旅行保険ではカバーできないので日本にいるときに治療を終わらせるのがいいです。
ハノイでの待遇
給料、手当
駐在員の給料や手当は気になる方が多いのではないでしょうか。
インターネットで駐在員の給与を調べると手当などによってすごいお金が貯まるという記事をみますよね。
確かに友人から手当の話を聞くといいなーと思います。
ただ、筆者は日本にいたころと変わりません。
筆者の周りの話を聞くとこんな感じでした。
- ベトナムの家賃全額補助
- 駐在手当
- 日本かベトナムの所得税の全額会社負担
- タクシーカード
- 一時帰国費用(年1回のところもあれば、年4回のところも)
ベトナムでは日本よりも所得税が高いです。少なくともあなたの手取りが日本よりも減ってしまうことがないように会社と交渉をするようにしてください。
また、すべて書面で残して合意を取るようにしてください。
あとで言った言わないになります。
筆者も手当で会社と話をしたのですが一時帰国費用しか勝ち取れませんでした。
私はこうして手当諸々を勝ち取った!方、ご参考にしたくコメントお待ちしております(切実)。
休日
ベトナムの祝日
ベトナムは日本よりも祝日が少ないです。
ベトナムは年間の祝日が10日。日本は年間の祝日が16日。
祝日を増やそうという法案がだされているので今後は増えるかもしれません。
というか増えてほしい。
土曜日のあつかい
ベトナムは法令で週48時間の労働を認めています。
なので月曜日~土曜日の1日8時間、計48時間働いても問題がないです
外資は土日休みのところもありますが、製造業の方は隔週土曜日が仕事という方もいらっしゃいます。
つまり、日本にいた頃よりも年間休日が減ってしまうことがあります。
このあたりも会社と確認をしてください。
ハノイ駐在のメリットとデメリット
筆者が感じたハノイ駐在のメリットとデメリットを書きます。
メリット|経済成長していくベトナムを直に見れる
ベトナムはまだこれから経済発展していく国です。
その国を直に見られる経験は貴重だと考えております。
メリット|ベトナム人と一緒に仕事をする
ベトナム人と一緒に仕事をする?それはメリットなのか?と思われる方もいらっしゃると思います。
しかし、国、文化の違う国の人と仕事をする経験もなかなかできないと考えております。
メリット|ベトナム国内、近隣国への旅行に行きやすい
出発地がハノイからなので国内旅行、近隣国への旅行に行きやすいです。
ベトナム国内だとサパ、ハロン湾、バクニン、ハイズオン、ハイフォン、ダナン、ホイアン、ニャチャン、ホーチミン、フーコック色々行きました。
近隣国だとタイ、ミャンマー、カンボジア、ラオスあたりに行きました。
2020年からはベトジェットがハノイとバリの直通便の運航を開始しましたのでバリ島へ行きやすくなり、ハノイ駐在者の旅行先として話題になりました。
メリット|通勤時に満員電車に乗らなくていい
日本にいた頃は都内にでるため電車を使っておりました。
ご存知の通り朝の通勤ラッシュは満員電車となります。
最終的には都内に引っ越しをして朝早く各駅停車に乗って通勤ラッシュを避けておりました。
ハノイ駐在になってからは満員電車がないので精神的にも肉体的にも楽になりました。
メリット|日本にいた頃よりも自由な時間が増えた
日本にいた頃は長いときは片道2時間かけて通勤をしていました。
また、残業に休日出勤と自分の時間がほぼなかった頃がありました。
ハノイ駐在当初は筆者一人だけ23時まで仕事をしていることもありました。
最近ではうまく調整をして定時で帰れる環境にしております。
さらに、サービスアパートでは掃除、洗濯などをしてくれるので自分でやらなくなりました。
その結果、自由な時間が増えました。
デメリット|休みが日本より減る可能性がある
祝日が日本より少ないこと、土曜日出社があることなどから年間休日が日本にいたころよりも減る可能性があります。
筆者も日本より祝日が少ない分、年間休日が減りました。
さらに土曜日も出社が必要な方はもっと減ります。
デメリット|日本ではあまりないことでストレスが溜まるときがある
筆者の器がおちょこの如く小さいということもありますが、日本ではあまりないことでストレスが溜まることがあります。
例えば歩道を歩いていると後ろからバイクでクラクションを鳴らされたりします。
えー、歩道なのになんでやねんと言いたいのですが、ここはハノイ。
郷に入っては郷に従えと言う訳です。
デメリット|日本の証券会社を使った資産運用ができない
駐在となると日本非居住になるため多くの人は住民票を抜くことになると思います。
日本非居住となると日本の証券会社を使った株式投資などの資産運用ができません。
これに関しては資産運用ができておらず困っております。
まとめ
今までこの記事を書きたいと思っていたのですがなかなかまとめられず先延ばしになっておりました。
今回書ききれていないものもあります。なので今後も追記をしていきます。
また、ハノイのことで知りたいことがあればコメントをください。
筆者ができる範囲で回答、または記事にしたいと思います。
それでは長文なのに最後までお読みいただきありがとうございました。
今年の6月からハノイに赴任予定です。
居住場所をいろいろネットで見ているのですが、
キンマー地区か、タイホー地区にしようと思っているのですが、一般的には駐在員の方々はどの辺りに住む方が多いのでしょうか?。
在宅も考え、会社からは2LDK$1100USDまで支給されるので、実費を$200足して$1,300USD程度のサービスアパートメントにしようと思っています。
三井 真則さん
コメントありがとうございます。
1,300USDあれば十分なサービスアパートメントが借りれると思います。
以下、ハノイに住んでいて感じた個人的な感想になります。
ハノイの日本人駐在員が住む場所はおっしゃる通り、キンマー、タイホー地区が多いです。
また、キンマー地区のすぐ近くのリンランという場所も駐在員が多いです。
日本食レストランや日経スーパーを求めるのでしたらリンラン、キンマーがいいと思います。
タイホーは最近日系スーパー冨分がオープンしたものの、日本食レストランはリンランより少ない印象です。
また、タイホーにお住まいの方は家族帯同や会社からかなりいい家賃を出してもらってる人が多い気がします。
なので、徒歩圏内に日本食レストラン、日系スーパーをお求めでしたらリンラン、キンマーがいいと思います。
家賃も予算内で収まる物件があります。
個人的感触ですと、最近は日本食もリンランの方が充実している印象がありました。
記事にも書いてあったかもしれませんがご参考までに参考になるサイトを載せておきます。
・ハノイリビングーハノイでサービスアパート紹介、ブログにはハノイの情報が載っていたりします。
YouTubeでサービスアパートの室内なども紹介されているので参考になります。
https://hanoi-living.com/
・Vietterのハノイの飲食店紹介
https://wkvetter.com/?page_id=918
・ベトナムスケッチのハノイの飲食店紹介
http://www.vietnam-sketch.com/category/north/hanoi/hanrst
・リンランには冨分という日系スーパー、ドラッグストア、リカーショップもあります
https://jtsvn.com/2021/10/16/tomibungroup/
今回、新型コロナウイルスで在住者が大変だったのは外食ができなくなったことと、外出制限がかかったことです。
近くにスーパーがあれば徒歩で行く分には許容されていたのですが、近くにない人は食材調達などがかなり大変だったと思います。
色々とわかってきているので今後はそれほど極端な施策は取られないと思われますが、サービスアパート選びの参考にしてください。
もし、不明点がございましたらお気軽にコメントください。
わかる範囲で回答いたします。